今週の面白かった放送は、
NHKラジオ「朗読の世界」で放送された村上春樹著「イエスタディ」です。
この短編小説は、「女のいない男たち」に収められています。
声優の山像かおりさんが朗読します。
声だけを聞くとキムラ緑子さんを想像します。
その声は落ち着いており、耳馴染みが良い。
文章の一部に登場人物の木樽が歌う
昨日は
あしたのおとといで
おとといのあしたや
それはまあ
しゃあないよなあ
朗読されると知り合いが目の前にいるように語るので、笑いました。
ここまでは朗読の世界に関するお話でした。
さて、ここからは先日まで訪問したメコン川とナムコーン川に挟まれた古都について。
この街はかつてフランス軍が駐留していた。その影響を受け、今なお街には
美味しいパンが食べられる店があり、喫茶店やバーが通りのあちこちに店を構えている。
通りの一角に3階建ての建物があり、屋上はルーフトップバーとして灯りがついている。
その店に入るとグレーの短髪のフランス人女性がサバイディーと声をかけてくれます。
パッションフルーツタルトやレモンタルトなどがショーケースに並ぶ。
このケーキの美味しさたるや、素晴らしいです。
フランス人の店主は60代と見えるが、元気そのもの。
この街に住んで9年目だそうだ。国産のラム酒や工芸品を販売。
2階、3階はカフェとバーを経営。さすがフランス人、期待を裏切りません。
パッションフルーツタルトを食べながら、眼下の通りに行き交う人を眺める。
隣ではドイツ人おばちゃん3人組がワイン片手にトークに花を咲かせている。